💡 この記事のポイント3つ
- アポスティーユと領事認証の違いが一目でわかる
- 書類別の料金表・代行費用を最新情報で掲載
- 行政書士による実務コメント&申請のコツを紹介
はじめに:海外で日本の書類を使うときに必要な認証とは?
留学、就労、結婚、ビザ申請などで日本の公的書類を海外に提出するとき、「日本で発行された書類が本物である」ことを証明する手続きが必要です。 それが「アポスティーユ(Apostille)」または「領事認証(Consular Legalization)」です。
どちらを選ぶかは、提出先の国がハーグ条約加盟国かどうかで決まります。 加盟国なら外務省で完結する「アポスティーユ」、非加盟国なら「外務省+大使館」で行う「領事認証」が必要です。
アポスティーユと領事認証の違い
項目 | アポスティーユ認証 | 領事認証 |
---|---|---|
対象国 | ハーグ条約加盟国(例:韓国、フランス、イギリス、オーストラリアなど) | 非加盟国(例:中国、カナダ、UAE、ベトナムなど) |
認証機関 | 外務省 | 外務省+各国大使館または領事館 |
外務省手数料 | 無料 | 無料 |
大使館・領事館手数料 | 不要 | 約2,000〜6,000円(国により異なる) |
申請期間の目安 | 約3〜5営業日 | 約1〜2週間 |
主な書類例 | 卒業証明書・婚姻証明書など | 戸籍謄本・登記簿謄本・契約書など |
備考 | 外務省で完結 | 2段階認証(外務省+大使館)が必要 |
当所アポスティーユ認証の料金表
文書の種類 | 公証役場手数料 (非課税) | 弊所手数料 (税込) | 合計 |
---|---|---|---|
公文書 | − | 25,000円 | 25,000円 |
私文書(日本語) | 5,500円/通 | 25,000円 | 30,500円 |
私文書(外国語) | 11,500円/通 | 25,000円 | 36,500円 |
※ 表示金額はすべて税込です。
※ 翻訳が必要な場合は、1通あたり5,000円〜追加となります。
※ 公証役場手数料は申請時に申請者が実費で支払う費用です。
※ 海外返送の場合は送料(3,000円)を別途加算。
当所領事認証の料金表
文書の種類 | 公証役場手数料 (非課税) | 大使館手数料 (非課税) | 弊所手数料 (税込) | 合計 |
---|---|---|---|---|
公文書 | − | 別途見積もり | 35,000円 | 35,000円 +大使館手数料 |
私文書(日本語) | 5,500円 | 別途見積もり | 35,000円 | 41,000円 +大使館手数料 |
私文書(外国語) | 11,500円 | 別途見積もり | 35,000円 | 46,500円 +大使館手数料 |
※ 表示金額はすべて税込です。
※ 翻訳が必要な場合は、1通あたり5,000円〜追加となります。
※ 各国の大使館手数料はそれぞれ異なります(例:中国:約3,000円、UAE:約6,000円)。
※ 公証役場手数料は申請時に実費で支払いが必要です。
※ 海外返送の場合は送料(3,000円)を別途加算。
実際の申請事例
留学で必要な「卒業証明書・成績証明書のアポスティーユ」
韓国の大学への留学を予定している日本人学生からのご依頼により、小学校・中学校・高等学校の成績証明書および卒業証明書等に関するアポスティーユ取得のご相談を受けました。
韓国留学のために必要となる学歴関係書類(成績証明書・卒業証明書等)は、日本で発行された公文書であるため、まず日本語原本を韓国語に翻訳し、翻訳文を含む書類一式について公証役場で認証後アポスティーユを取得。
卒業証明書代理発行後アポスティーユ取得
日本の大学を卒業した学生からのご依頼により、大学の卒業証明書の代理発行を行い、その後、公証役場における公証手続およびアポスティーユ取得手続を実施。
自分で申請するか?代行を利用するか?
自分で申請する場合、外務省への郵送や大使館の予約が必要です。特に領事認証は国によって対応が異なり、事前予約が必須な場合も。 代行を利用すれば、書類チェック・翻訳・送付まで一括で任せられ、時間を大幅に節約できます。
*「実務上、書類の不備や日付の誤記で再提出になるケースが非常に多いです。1日でも早く手続きを進めたい方は、専門家に依頼する方が確実です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 申請に必要な日数は?
アポスティーユ:3〜5営業日/領事認証:7〜14日が目安です。
Q2. 代行を依頼するときに必要なものは?
認証対象の原本、身分証明書のコピー、委任状が必要です。
Q3. 翻訳が必要な場合は?
提出国の言語に合わせた翻訳文を添付し、翻訳者の署名入りが望ましいです。
まとめ
- アポスティーユはハーグ条約加盟国向け、外務省で完結
- 領事認証は非加盟国向け、外務省+大使館の2段階手続き
- 費用は書類の種類と国によって異なる(17,600円〜40,000円前後)
- 時間を優先するなら行政書士や認証代行サービスの利用が安心
お問い合わせ・アクセス
堀内行政書士事務所(東京・新宿)
担当:行政書士 堀内友起子
所属:東京都行政書士会 新宿支部
東京出入国在留管理局 申請取次行政書士
一般社団法人 外国人雇用支援機構(FESO)会員
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